慣れ

先にきた2匹のネコ・ピー字とフワ字は、
今や完全に私の生活リズムに同期していて、
ご主人が昼まで寝てるならボクたちもそうしよう。
じたばたしたって疲れるだけだもんね。
ってな感じ。
夕方まで一緒に寝ていたこともある。

けれどもまだこわっぱのノン字はありとあらゆる策を講じて
ご主人を(そう思っていない気もときどきするけど)
ふとんから引きずり出そうとする。
健気だ。
だが、そんなもんで私は起きません。
先輩諸氏に聞いてごらん。

思い起こせば、
ピー字の若かりしころはすごかった。
勝手にドアを開けて入ってきてふとんの上で走る、跳ぶのおおあばれ。
噛む。
わめく。
寝ている私の生足に飛びかかってくる。
爪は本気爪に近いので痛いなんてものじゃない。
しかもしつこい。
とってもおちおち寝てはいられない。

で、ドアに鍵をかけて寝ることにした。
すると今度は
寝室のドアに体当たりしてくる。
ドーン、ドーンというただならぬ音が家中に響き渡る。
「んがぉーん」「んぎゃーおん」
などとトーンをいろいろ変えて大声で啼きわめく。

そのうちドアの開け方を覚えた。

ある時私がドアを開けようとしたら、ふと、ピー字と目があった。
ぢっと見ていた。
そのときは何とも言えないいやぁな予感がしたのだが、
そういうことだったのだ。
ドアはレバーで開く。
ピー字は学習した。

カチャカチャと、金属のレバーと
ネコ爪がふれ合う音がつづく。
そのうちに、レバーに前足で何度も飛びついて激しく揺さぶり続けると、
はずみでポンと鍵がはずれることを知った。
ガタン、ガタンと何度もレバーに飛びつく音の後、
ドアがかたっと開き、鳴き声は私の耳元でいっそう音量が増す。
う〜るさーいなぁ……

それにも私はやがて慣れ、
ピー字はついに根負けした。

フワ字はピー字よりおっとりした性格なので、
そこまですごいことはなく、
枕元や布団の端をがりがりと引っ掻く仕草をしたくらい。
あるとき、たった一度、
ふっと目を開けると、
枕元に仁王立ちになり、(そのときはそのように感じたのです)
すごい目で私を見下ろしていた。
ぢーっと。何も言わず。
軽蔑しているようなまなざしにも感じられた。
あれは怖かった。
怖いのでそのまま目を閉じて寝た。

今ではピー字は寝室になんか来ようともしないし、
フワ字は枕を一緒にして寝ている。

ノン字がくると、なぜかフワ字が相手で
2匹が布団の上で格闘する。
結構真剣勝負のようで、
がっぷりよっつに組み合って
もんどりうち、
どだん、どすんと強い衝撃が私にかかる。
それでも惰眠をむさぼり続ける私。
バトルがあんまり続くと
『とりゃーっ。リングじゃないんだここはっ』と一喝。
クモの子を散らすようにささっーと
いなくなってはまた様子を伺いながら
試合再開ー

それでも慣れればどってことないです。
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by peteandfluffy | 2005-01-04 15:35 | Cats  

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