ピート

ごめんね、ピート。ペトロニアス。
私の責任です。

おまえはほんとに猫らしい猫だった。
タロ、コロ、小助、チャミちゃん、クロベエ、ダイスケ。
ふわふわとノエル。
それぞれに想い出があるけれど、
お前は特別だった。

知恵比べだったね。
小さいときから好奇心が旺盛で。
人のやることをじっと見て、学習してた。
ほんとに困らせられた。
でも、そこがいいところだったんだ。

今日掃除機をかけたとき、
ふつうの猫はいやがって逃げるのに、
お前はびくともしないで、
いよいよになったら掃除機に向かってきたよね。

そういう気性が、仇になったのかもしれない。
もっと、怖がって臆病な性質なら
クルマが行き交う道路なんか渡らなかっただろうに。

あのとき、だめだよ、と玄関の扉をぴしゃりと閉めていれば、
お前は今もここにいたはずだ。
いつものように。
何と、命のはかないことか。
お前はあの時きっと、
自分の身に何が起こったのかもわからなかったんだろう。
歩道に逃げてきて、吐くような仕草をし、
くるしそうに身をのたうち、
もうその時には私には何もなすすべがなかった。
ただ抱き上げて、病院に連れていこうと右往左往して、
そのうち身じろぎもしなくなったお前。
今度は私が何が起きているのか理解できなくなった。

家に入れてから、
何度も心臓に耳を当てたけれど、
何にも聞こえなかった。
吐血がなければ、まるで眠っているだけのようだった。
ぴーちゃん、寝てるんでしょう??
起きてよ、お願いだからと、何度も呼び掛けた。

ごめんね。
失ってから、本当の大切さがわかるんだ。
分かっていたはずなのに。
私が甘かったんだ。

ちゃんと天寿を全うして欲しかった。
神様、お願いです。
できるものなら、時間を今日の午前に戻して下さい。
お願いします。
何もいらない、何でも差し上げますから、ビーちゃんを返して下さい

ごめんね、ぴーちゃん
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by peteandfluffy | 2005-08-18 19:53 | Cats  

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