未だ超えることのできないうちの母

うちの母。

長年、原因不明の胃病みに苦しんでいた。
早く病院に行くよう何度も言ったのだが、
『うーん』と、気のない返事をするばかり。

ある日、とうとう最悪の事態になった。

救急車を呼んだ。
うんうんうなって横たわる母に、
救急隊員の人が話しかける。
『お名前は?』

この質問に私が答えてはいけない。
患者の意識を確かめるための大切な質問だ。
『○○○○子です』
苦しそうに母が答える。
『お年、おいくつですか?』
返事が、ない。



再度救急隊が尋ねた。
やはり返事はない。

『聞こえてますかぁ??』
心配そうに隊員が顔をのぞき込んだ。

『聞こえてますよっ』
なぁんだか感じの悪い返事だ。
『あのね、今、おいくつですかって聞いたんですよ。わかりますか?』
隊員がやさしく耳元で話しかけた。

『それは言・い・た・く・あ・り・ま・せ・ん』


隊員と私は絶句して顔を見合わせた。
そういう問題じゃないだろが...
しかしまたある意味、大丈夫だ、ということでもあるのだろうけれど。
こういう返事が返ってくる、ということはっ

母の胃病みは胃潰瘍だということがわかり、
その後無事回復した。
なんでも、ガンかもしれないと思うと怖くて病院に行けなかったそうだ。

そういう問題じゃないでしょう、お母さん.....
たのんますよ、自分の体なんだから
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by peteandfluffy | 2005-11-06 20:26 | 母もの  

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