カミカゼ ?

ずっと前のお話です。

c0016987_03019.jpgそのころバイクに乗ってあちこちツーリングに行っていたわたし。
その休日も、仲間と二人で富良野のラベンダーなぞを見にいきました。
富良野の街中でご飯を食べて、会計をしようとしたらなんとっ
財布には千円ぽっきり程度しか入っていませんでした。

はらったら 財布の中身は 200円 (←一句)

お金をおろすのを忘れてました。
日曜日。田舎ですから、銀行も郵便局も全部おやすみ。
そして.....こういうときに限って....

ガソリン入れ忘れてる...
(~~;)

メーターは三分の一以下をさしていました。
いくら燃費のいいバイクでも、これでは帰りの途中でガス欠必至です。



                                                                                                                               
連れに借りればいいじゃない、と思うでしょう?
けれどもその人はあくまでバイクの仲間で、
たとえわずかでもお金の貸し借りをするような間柄ではなかったのです。
満タンにしても二千円程度で足ります。
あと二千円....
頭の中はその言葉でいっぱいになっていました。
二千円二千円二千円二千円二千円二千円.........
夏目漱石(当時)が 輪になって ぐるぐると まわる〜 まわる〜

中富良野か上富良野か忘れましたが、ラベンダーのあるその街で
連れが休憩のためバイクを止めました。
私も降りてひと休みしましたが、美しい景色も会話もうわのそら。
腕組みをして、何げに道路沿いを歩き出しました。
居ても立ってもいられなかったのです。

二千円二千円二千円二千円二千円.........
二千円さえあればいいんだけどなぁ
恥をしのんで『貸してください』というなら、今だなぁ
そんなことを考えていました。

と、一陣の風が、向こうから吹き抜けていきました。
その風に乗って、何かが転がってきます。
それは私の足元までひゅるひゅるひゅるぅ〜とやってきました。
『ん?...』

なっなんとっ 何ということでしょう!
それは千円札が  かっきり二枚.....
もっと来ないかと見ましたが、その二枚だけでした。

拾います。
誰かが落としたのかと思い、あたりを見回しましたが、
どんなに目を皿のようにして見回しても、ひとっこひとり、いないのです。
だぁれもいないのです。
だれか『すいませ〜ん!!』とか何とかいって照れ笑いしながら飛び出してくるかと待ったのですが、誰も出てきません。静まりかえっています。

連れはその場からかなり離れたところでタバコを吸っています。
気付いた様子はありません。風下にいるので、彼のものではないのは確かです。

ううむ.....

私は恥をかくことなくタンクを満タンにして、
無事札幌に帰ることができました。

c0016987_18374053.gif

それにしても......
千円でも三千円でもなく、かっきり二千円が風に乗ってやってきたこの不思議。
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by peteandfluffy | 2006-03-08 19:16 | 雑記  

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