怒れる寿司屋

寿司つながりで思い出した。
いとこのsunちゃんが訥々と語ってくれた学生時代の思い出だ。

彼は東京で大学時代を過ごした。吉祥寺あたりに住んでいたらしい。
sunちゃんの当時のバイト先は、個人経営の小さな寿司屋さん。
バイト先を転々とすることなくここでずぅっ〜とバイトしていたので、
このお寿司屋さん一家のことを深く知るようになったという。

sun 『これがさぁ〜....何ていうか、
現代社会のありとあらゆる問題をすべて抱えてたような家族でさぁ...』
pete『って....ど、どんな?(=^◇^=;)』
sun 『子供の非行化、家庭崩壊、熟年夫婦の危機、その他もろもろ....』

いろいろなエピソードを話してくれたが、
どの話も呆然としたり驚いたりの連続で、家族ってすごいな、
そんなにぼろぼろになってもやっぱりつながっているのだなと
逆に感心させられるほどだった。




 娘は中学に入ると少しずつ悪の道に足を踏み入れだした。
sunちゃんに『タバコの火貸して』とか、有りだったらしい。

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ある日のこと。
出前の寿司を握っている父親に、
学校から帰ってきたその娘が遊びのお金をねだり始めた。
『ね〜え、おと〜さぁ〜ん! いいでしょぉ〜? 友達と原宿行きたいんだよ〜』

『だぁめだっ!!』
『ね〜ぇ〜〜〜、いいでしょ〜 少しでいいからさあ〜』

『だぁめだったらだぁめだっ!!そんな金はないっ!!』
『ね〜ぇ〜〜〜、おとぉさぁ〜ん〜』

なかなか諦めない娘。
店と居間の間口の柱に捕まって、足をぶらぶらさせながら
甘ったれた声でしきりにねだる。
そして.....

オヤジはぶち切れた。
それまでせっせと握っていた寿司を、無言でその場にぶちまけたのだっ!!

『あああっ!!』
現場に居合わせたsunちゃんは目がテンになった。
話を聞かされた私は涙がこぼれそうになった。
何ともったいないことだろう。

sun『ほんとにいろいろあったよ〜今でもあのバイトはわすれられねーなっ』
sunちゃんとはつきあいが長いが、
東京でそんな体験をしていたとはつゆ知らなかった。
世の中いろいろあるものだね、と
2人で寿司をつまみながらうなづいた。
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by peteandfluffy | 2006-04-21 23:00 | 雑記  

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