怒れるシリーズ第2弾 − 怒れる叔母

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【前回からの続き】

「怒れる寿司屋」は、実はとってもローング・ストーリー。
なんせ学生時代の4年間、
どっぶり浸かってじっくり観察し続けてきた一家の物語。
話はやがて、ある年の暮れのエピソードに及んだ。

年末年始はお寿司屋さんもかき入れ時。
けれどもその年、sunちゃんは北海道に帰りたかった。
『大将、すいません、今年は実家に帰りたいんですよ。もうしわけないっす..』
『.................』
『.................』

『たのむっ!! せめて大晦日はいてくれないかっ』
『大将! すんません!! 帰らせて下さい!!!!』
『.................』
『.................』




『おしっ わかったっ!! ヒコーキ代、片道出すっ』
『ぶぇっ!! マジっすかっ!?』

激しく心揺らぐ sunちゃん。けれどもここはきっぱりと
『いや、大将。今年こそは、帰らせてもらえませんかっ!! お願いしまっす!!!』

『.................』
『.................』

再びしばしの沈黙の後、大将は思ってもみない荒技を繰り出した。
『おしっ!! 往復、出すっ!!』

どうだと言わんばかりのこの東京札幌往復航空券奇襲作戦、
さしものsunちゃんも、これ以上の抵抗は出来なかった。

『いやー、結局その年は大晦日も働くことになっちゃってさ〜』
苦笑しながら思い出を語るsunちゃん。
私も『はっはー、そこまで言われちゃイヤとはいえないよね〜』
などと相づちして2人でにこにこしていたところへ、
それまで何も言わずに黙って話を聞いていた叔母が突然入り込んできた。

『航空券って、それ、私、出してあげたでしょっ?』

和やかな談笑のひとときが一転、すさまじい緊張の場に変貌した。

叔母の出したチケット代はどこにいったのだろう。
sunちゃんも、東京-札幌2往復したわけもあるまいに。
こ、これって.........

まずい展開になってきた。
部外者の私としてはこのまま尻に帆かけて逃げ出したい気分。
巻き添えはまっぴらゴメンだ。

ところがそこはさすが百戦錬磨、実の息子のsunちゃん。
何食わぬ表情で『あっ、それは違う年だよ』とか何とか、
電光石火の実に見事な返しで切り抜けたのだ。

こういう時はタイミングがとっても大事。
一瞬でもひるんだ表情を見せると相手にとことん追求されてしまう。
sunちゃんは間髪入れず見事な返しで叔母の追撃を免れたのだ。

話も面白かったけど、
部外者の私としては母息子の、この絶妙のやりとりの方がよっぽど
スリリングだったなぁっ.......

どっちにしても叔母さん、
もうとっくに時効ですし.... (^^;)
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by peteandfluffy | 2006-04-25 01:46 | 雑記  

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