道路際に落ちているタコ

連休のある日、いとこのカズがひょっこりやってきた。
上がってもらって雑談しているうちに、
こんな話になった。

カズは元某一流ホテルのシェフだった。
そのホテルと、道北の某田舎町の三セクの温泉宿泊施設が契約して、
彼は派遣され、3年ほどそこの料理を任されていた。
そのころの話だ。

何せ田舎町なので、毎日の仕入れが大変だった。
夏はまだいいが、冬は道路が吹雪のふきさらしになって
陸の孤島になるようなところだったので、
配達のトラックが『もうこれ以上とっても行けません!』
と連絡をよこすこともあったそうな。
カズ『今、どこまできてるの?』
配達『○○です』
カズ『あーんもう、だったら後ちょぉっとじゃなーい』
配達『それが行けませんねんて』
カズ『なしてさぁ〜、あとちょっとなんだから頑張ってきてよ〜ん、お〜願いだからさ〜』
配達『前の車横転してまんねん』
カズ『いいから、そんなの乗り越えてさ〜』

海の素材の仕入れはまさに浜。
そこはイカ、タコ、海老、ホタテにカジカ、※カスベなど、
新鮮な魚貝が売りの土地柄だ。




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海老はぴんぴんはねて元気いっぱい。
タコには専門の取扱業者がいて、浜からレストランまで一緒に配送の車に乗せていってもらったことがあったそうな。

ぐねぐねと動いているのをまとめて軽トラの荷台の箱に放り込む。
走っている最中も、タコはぐにゃぐにゃと動いて箱から抜け出そうとする。
カズ『これ、こんなんでタコ逃げ出さないのぉ〜?』
タコ業者の○○野さん『走ってるときはいつもバックミラーから目は離さないの。荷台からタコの足がはみ出てたら車止めて戻すのね♪』
カズ『はぁ〜』

それでもタコが荷台から落ちることはあるらしい。
親切な地元の人は、路肩にタコを見つけたら
『さっきどこそこの辺りで干からびたタコ見かけたんだけど、
○○野さんとこのじゃなぁ〜い〜?』と連絡をくれるそうだ。
干からびたタコは売り物にならないので、○○野さん、
『あー、もうそれいいから、好きにしていいよっ』とか言うらしい。

その辺りの道ばたにタコが落ちていたら、それはタコ業者の○○野さんの物。
勝手に私物化してはいけません


※マカスベ:エイの仲間、ガンギエイ科。「メガネカスベ」とよばれる。
皮をむく前は表も裏も濃い褐色で、
体長は約1メートルにおよぶ。
 ↑でかっ(^^;)
北海道から東シナ海に分布 し、沿岸から100メートルより浅い海にすむ。
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<写真提供・北海道立中央水産試験場>
ということだそうです。
それにしてもけしょくわるい姿ですね。
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by peteandfluffy | 2006-05-06 23:39 | Foods  

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